クマ出没問題について掘り下げる


今年はクマ出没のニュースが頻繁に流れるため、クマ問題への関心も高くなっています。
クマ問題に対して深く掘り下げている団体がありました。


日本クマネットワーク
http://www.japanbear.sakura.ne.jp/cms/


今年のクマ出没については木の実の不作が原因だ、ということは言われていますが、
この団体は間接的な理由を別に挙げています。

 間接的な原因として,クマの生活空間と,人の生活空間が近接してきていることがあります。里山と呼ばれる地域での過疎化や高齢化は,人とクマをはじめとした野生動物の緩衝帯としての機能を失わせています。以前は薪炭林や焼き畑として利用され開放的な景観を呈していた里山は,現在では成長した広葉樹に覆われ,クマの利用できる果実を実らせています。またそうした里山に出現するクマを追い返す活力も,多くの山村からなくなってきています。1878年と 2003年に環境省が行ったクマの分布域調査では,東日本を中心に面積が19%増加しています。


なるほど、里山にはそういう機能もあったんですね。
もちろんクマの分布域面積が広がっただけでなく、人の生活域が山へ広がっていることも
原因の一つだと思います。


クマの問題は、射殺だけでない別な解決法を根気よく探っていきたいものですね。
そうしないと、絶滅の恐れさえあります。
現に九州ではツキノワグマは絶滅しているようですので。