生物多様性条約COP10が終幕


生物多様性保全について話し合っていた国際会議が終わりました。


中日新聞より
「名古屋議定書を採択 生物資源の利益配分、COP10閉幕」
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010103002000019.html


名古屋国際会議場で開かれた生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)は29日の最終日、30日未明まで続いた協議の結果、焦点となっている発展途上国の貴重な生物資源(遺伝資源)の利用と利益配分を決める「名古屋議定書」と、今後の生態系保護の取り組みとなる新戦略目標(愛知ターゲット)を全会一致で採択し、閉幕した。

 議定書をめぐっては、植民地時代まで議定書の効力をさかのぼるよう求めるアフリカ諸国と先進国が激しく対立。議長を務める松本龍環境相が議長案を提示し採決に持ち込んだ。10年越しの交渉を経て名古屋で、温室効果ガスの削減を義務づける京都議定書(1997年採択)と並ぶ法的強制力のある国際環境ルールが誕生した。

 議定書は、先進国が途上国の生物資源を利用する代わりに、途上国に薬品や食品の商品開発による利益を還元。この資金で地球上で最も生態系が多様な熱帯雨林サンゴ礁などの減少を食い止め、回復させ豊かにするという条約の根幹をなす仕組み。

 アフリカ諸国など途上国が主張していた議定書の効力を過去のどの時点までさかのぼるかの問題は、最も対立が深く、膠着(こうちゃく)していたが、先進国が途上国を支援する多国間資金援助メカニズムを盛り込み決着した。

 愛知ターゲットについては、2050年の長期目標に「自然との共生」の実現を掲げ、20年までの短期目標は「生物多様性の損失を食い止めるため、効果的で緊急な行動を行う」とした。

 地球上の陸域の17%、海域の10%を20年までに自然保護区とする目標も決定した。


細かいことはまだわかりませんが、これから報道で徐々に明らかになるでしょう。
とりあえず無事会議は終わったようですね。
この結果を受けて「生物多様性」という言葉がどう使われていくのか、注目し続けたいです。