2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

データから見るクマの生態−ナラ枯れはツキノワグマ出没の主な原因ではないかもしれない

今年のツキノワグマの出没について、多くの報道で 「ナラ枯れによってツキノワグマのえさが不足し、人里にえさを求めるから」 という説明がされています。 それに対して、「ツキノワグマはドングリだけ食べているわけではないから、ナラ枯れが主な原因ではな…

都青少年育成条例改正案、日本ペンクラブと東京弁護士会が反対表明

ITmediaより、 「都青少年育成条例改正案、日本ペンクラブと東京弁護士会が反対表明」 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1011/25/news110.html 明日の東京都都議会でこの条例案について動きがあるはずですので、メモとして載せておきます。 記事の中…

ツキノワグマは絶滅の危機にある、という定説が変わりつつある

先日紹介した「となりのツキノワグマ」のように、ツキノワグマは減少しているのではなく、 逆に増えつつあるという主張があちらこちらから聞こえてきます。 このニュースもそんな主張の一つです。 朝日新聞より 「捕獲クマ処分する?しない? 実態見えず調査…

日本クマネットワークが「2010年の日本各地域でのクマの動向について(暫定版)」を発表

NGO日本クマネットワークが「2010年の日本各地域でのクマの動向について(暫定版)」を発表しました。 日本クマネットワークは主に研究者が所属している団体のようで、愛護団体というより保護活動のための 情報を共有するネットワークだそうです。 なので、…

九州のツキノワグマは絶滅していない、という新説

九州のツキノワグマは絶滅した、というのが定説ですが、 それを覆そうとする新説が現れています。 読売新聞より 「絶滅VS生息、九州クマ論争」 http://kyushu.yomiuri.co.jp/nature/animalia/zoo/20101125-OYS8T00648.htm クマの研究者らでつくる「日本ク…

すべてのクマ好きにおすすめ 「となりのツキノワグマ」

以前レビューを紹介した「となりのツキノワグマ」、買ってみました。 想像以上に楽しめる本でした。 まず、ツキノワグマの写真自体が素晴らしいです。 クマ好きの女子なら「かわいいー」を連発です、きっと。 学術的にも貴重なはずの生態写真はもちろんのこ…

新たな規制対象はこれだ!という記事

東京都のマンガ規制条例改正案について、 新しく規制対象になるのはこういうことだろ、と列挙している記事を見つけました。 かなり笑えますので、よかったらご覧になってください。 「こんなにあるぞ! 違法な性行為」 http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/2…

東京都がマンガ規制の条例案を再提出へ−本質は何も変わらず

政治ネタは基本的に書くつもりはなかったのですが、 この問題は他人事ではないので取りあげます。 http://www.nikkei.com/tech/news/article/g=96958A9C93819695E0E0E2E3958DE0E0E3E3E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;da=96958A88889DE2E0E2E5EAE5E5E2E3E7E3E0E0E2E2EBE…

アニメ『海月姫』がますます楽しめる新江ノ島水族館のイベント

ニュースというよりお知らせみたいなものですが、 アニメ「海月姫」に協力している新江ノ島水族館で、「海月姫」がさらに楽しくなる教室を開催しているようです。 http://enosuiego.blog50.fc2.com/blog-entry-2351.html リンク先にはかわいいタコクラゲの写…

ジャンプ小説新人賞 補足

11/30に〆切が迫っている、ジャンプ小説新人賞について補足します。 11/10の記事で「自分の作品がレーベルの色に合っているかどうか」という点が大切なのでは、 と書きましたが、ではj-BOOKSというレーベルはどんな色なのでしょうか。 j-BOOKSは主に少年ジャ…

高尾山のジョロウグモ

数週間前の写真です。 高尾山に登った時、大きなジョロウグモを見かけました。 これくらい大きく撮ると迫力ありますね。 高尾山は久しぶりに登りました。 六号路という登山道から登ったところ、原生林の趣きが残っていて なかなか楽しかったです。 途中、登…

写真集「となりのツキノワグマ」のレビューがありました

11月2日の記事で取りあげました写真家・宮崎学氏の クマ写真集「となりのツキノワグマ」のレビューがありました。 クマ「ワシら別にかわいそうじゃないんじゃ。勝手に同情せんでくれ」 http://www.excite.co.jp/News/reviewapp/20101116/E1289833410108.html…

ツタの虹のような色づき

浅草観音温泉のナツヅタです。 まるで虹のような色彩のグラデーションでした。 でも、写真ではあんまり色が出てないですね……。

クマと付き合う責任−「ハリウッドスターだったクマの悲劇」ナショジオチャンネル

「ハリウッドスターだったクマの悲劇」という番組を観ました。 http://www.ngcjapan.com/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/523 ハリウッドで活躍している調教師のドキュメンタリーです。 自分のトレーニングしてたグリズリー「ロッキー」が 突然調教師のいと…

新種のトカゲ、ベトナムの料理店で発見

ナショナルジオグラフィックニュースより 「新種のトカゲ、ベトナムの料理店で発見」 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20101110001&expand#title ベトナムで新種のトカゲが見つかったけれど、すでに料理として人気を博し…

「命を脅かす! 激安メニューの恐怖」が怖い

ツイートでこの本の存在を知りました。命を脅かす! 激安メニューの恐怖 (別冊宝島) (別冊宝島 1707 ノンフィクション)出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2010/11/15メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 78回この商品を含むブログ (3件) を見る ふだん、激安メ…

ナラ枯れはクマ出没の原因ではない、の説

ツキノワグマ出没の原因として、一般的にナラ枯れによる食糧不足が挙げられています。 その説への反論が書いてある記事がありましたので、引用します。 asahi.comより「クマ 人里に出没 なぜ?」 http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=0600000101…

ジャンプ小説新人賞 〆切近づく

ジャンプ小説新人賞の〆切が近づいています。 次回の〆切は11月30日です。 http://j-books.shueisha.co.jp/prize/ 私はこのジャンプ小説新人賞の09年夏の回で銀賞を受賞し、 「イモムシランデブー」を出版できる運びになったのですが、 小説公募に応募する時…

生物多様性条約COP10について、個人的まとめ

最近、週刊誌でも「COP10はなんだったのか」という記事が書かれたりしています。 私の個人的なまとめを書いてみます。 ●生物多様性条約COP10(条約締結国会議)はなんだったのか? ・会議には二つの大きな議題があった。 一つは生物多様性保全についての取り…

ツマグロヒョウモン♀の後翅

いつものあたりでツマグロヒョウモン♀を見つけたので撮影しました。 鱗粉が全く剥げていなくて、きれいですね。 ヒョロヒョロ飛んでいたけど、これも羽化したてなんでしょうか。 この時期に羽化だとしたら、一年で何回発生しているのでしょう。 少なくとも五…

クマさん、食べ過ぎです!

asahi.comより 「台所にクマ、ごちそうペロリ 満腹で捕獲され山へ 三重」 http://www.asahi.com/national/update/1104/NGY201011040001.html 家に侵入したクマが捕まった、というニュースなんですが……。 三重県大台町小滝の無職向井妙さん(77)の住宅に3…

高水三山のルリタテハ

昨日書いたように、登山中ルリタテハに出会いました。 日当りの良い木を飛び回っていたので写真を撮りたかったのですが、 こんな写真しか撮れませんでした。 画面中央に写っているのですが、 地味な裏の翅しか見えないのでなんだかよく見えませんね。 葉に写…

奥多摩の高水三山を登りました。

奥多摩の高水三山を登ってきました。写真を少し撮ったのでアップします。 大山につづき、オオトビサシガメ バッタと目が合ってしまいました ヒメバチですかね? 交尾中 ハチの巣の残骸 高水三山は針葉樹林がほとんどで、蝶はあまり見ませんでしたが、 少し広…

曲から刺激をもらう

前回の記事でRADWIMPSの「おしゃかしゃま」について書きましたが、 この曲についてはぜひ付け加えたいことがあります。 私の最初のライトノベル「イモムシランデブー」を執筆する時、 ずっと「おしゃかしゃま」を流して作業をしていました。 執筆する時、と…

11/1「…人間のエゴの問題」の記事を補足 RADWIMPS「おしゃかしゃま」など

11月1日の記事「野生動物を保護するって難しい。人間のエゴの問題だから」を補足します。 http://d.hatena.ne.jp/k_ataro/20101101 野生動物を保護する、生物多様性を保全する、という言葉は美しく響きますが、 どうしても人間のエゴが入っていることは否定…

ツキノワグマの個体数について、補足

昨日、ツキノワグマの保護対策のためには 全国的な個体数調査が必要ではないか、と書きました。 これは私個人の意見でもありますが、 ツキノワグマの殺処分反対派だけでなく、殺処分賛成派からも聞こえてくる意見です。 殺処分賛成派の意見 読売新聞「クマ狩…

ツキノワグマは数が減っているのか?

ツキノワグマは個体数も減少している上に、 山での食糧が減ったため人との遭遇が多くなり、殺処分が行なわれてさらに個体数を減らしている、 というのが今一般に広がっている認識です。 WWFジャパンの「ツキノワグマの保護活動」のページに、その考え方が要…

カテゴリー「クマ」を追加

クマの話題が増えてきたので、「クマ」をカテゴリーに追加しました。

宇多田ヒカルがTwitterでクマ保護についてつぶやく

このブログで知ったのですが、 「紺色の人」 http://d.hatena.ne.jp/Asay/20101024/1287927819 宇多田ヒカルがTwitterでクマの保護についてつぶやいています。 10月19日に何回か↓ http://twitter.com/utadahikaru/status/27794916936 「ぼくはくま」っていう…

野生動物を保護するって難しい。人間のエゴの問題だから

クマの話題を引き続き。 さきほどの「紺色の人」の記事では、 日本熊森協会の活動を取りあげていて、 blog主さんはこの団体の取り組みの一部は素晴らしいと思いつつも、 飢えたクマのための「ドングリ運び」という運動を批判しています。 野生動物への餌づけ…