絵描こうと取り寄せたら絶滅魚…さかなクン「ひえーっ」

こんなこともあるんですね。


asahi.comより
「絵描こうと取り寄せたら絶滅魚…さかなクン『ひえーっ』」
http://www.asahi.com/eco/TKY201012140537.html

絶滅」とされていた秋田県田沢湖クニマスが、山梨県の西湖でみつかった。クニマスの絵を残したい――。そんな思いが、「奇跡」を引き寄せた。

 70年前に絶滅したと信じられていたクニマスの再発見の立役者は、さかなクン東京海洋大客員准教授)だった。

 漁師と船に乗り、珍しい魚を見つけると、京都大総合博物館の中坊徹次教授に教えを請うていた。その中坊教授の部屋を訪ねたのは今年3月。「どう見てもクニマスじゃないかと思うんです」と保冷箱から2匹を取り出した。

 中坊教授の表情が一瞬にして変わった。「なんやこれは!」。20センチほどの黒ずんだ体がオリーブ色に輝いていた。

 長年、クニマスを研究してきた中坊教授は旧知の仲であるさかなクンに「クニマスを描いてほしい」と頼んでいた。現存する標本は約20匹。白か茶色に変色している。田沢湖周辺でも、生きていたクニマスの姿を記憶する人は今や数人。できるだけ正確に再現したかった。

(中略)

 西湖から届いた保冷箱を開けると、二十数センチの魚が4匹。ヒメマスなのに、「なんで黒いんだろう」。傷んでいるのかと思ったが、新鮮だ。そこで、京大へ持って行った。

 中坊教授は仰天した。腹に卵を持つ個体もいる。ヒメマスの産卵は秋ごろで、体は銀色だ。「ヒメマスなら今の時期に産卵しない。これはクニマスだ!」

 クニマス田沢湖の固有種だが、かつて西湖に卵が送られたとの記録が残る。さかなクンと中坊教授は4月、一緒に出かけた。湖の中ほどで刺し網をあげると、最後に黒い魚が1匹あがった。「ひえーっ。クニマスだ!」とさかなクン。漁師は「前に釣りあげたことがあったが、ここでは『クロマス』って呼んでいる魚」と話した。(中山由美


絶滅魚を描きたくて近い種類の魚を取り寄せたら、まさにその絶滅魚だったなんて……。
ドラマチックな発見ですね。
しかし、漁師は存在を知っていたってことは、普通に取って食べていたんでしょう。
前にベトナムの新種のトカゲが食材として普通に扱われていたというニュースを取りあげましたが、
まさか日本で同じような話があるとは思いませんでした。