モバイル業界も東京都の規制案に反対「道徳や倫理観を押しつけないで」


東京都の青少年条例改正について、モバイル業界も反対を表明しました。
マンガとアニメの規制についての話題が先行していますが、
インターネットに関する規制も盛り込まれています。


ITmedia Newsより
「モバイル業界団体MCFも都条例改正案に反対」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1012/13/news079.html

東京都が議会に再提出している青少年育成条例の改正案について、携帯電話メーカーやコンテンツ事業者などが参加する業界団体・モバイルコンテンツフォーラム(MCF)が12月13日、反対する声明を出した。「表現の多様性を確保するための慎重な審議がなされておらず、青少年保護は現行制度で十分に対応できる」と訴えている。

 MCFは改正案について、「青少年の健全な判断能力を育成するために必要な表現行為自体を禁止するような規定となっており、かえって青少年の健全な育成を阻害する可能性が高くなっている」と指摘。

 「青少年の健全育成という本来の目的を逸脱し、都が決めた道徳や倫理観を一方的に押しつけるパターナリズムによる理念が先行している」「他者の立場を認めない不寛容で尊大な考え方によって進められているのではないのかという不信感を感じざるをえない」と批判し、「慎重な審議を強く要望する」としている。


そう、結局規制側の狙いは「道徳や倫理観の押しつけ」なんです。
マンガやアニメの規制にしても、元の条例で

図書類又は映画等の内容が、青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、
又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがある

ものを規制しているのに、さらに今回の改正案では、

刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為又は婚姻を禁止されている近親者間における性交若しくは性交類似行為を、不当に賛美し又は誇張するように、描写し又は表現することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を妨げ

るものを追加で規制しようとしているわけです。


なぜ前の条文でダメなのか、東京都はまともな説明を一切行なっていません。