九州のツキノワグマは絶滅していない、という新説


九州のツキノワグマは絶滅した、というのが定説ですが、
それを覆そうとする新説が現れています。


読売新聞より
「絶滅VS生息、九州クマ論争」
http://kyushu.yomiuri.co.jp/nature/animalia/zoo/20101125-OYS8T00648.htm


クマの研究者らでつくる「日本クマネットワーク」(事務局・日本大)によると、国内に生息する野生のクマは、北海道のヒグマと本州・四国のツキノワグマだけ。今年は集落や市街地に出没し、騒動を巻き起こしたが、九州では87年に大分県豊後大野市の山中で射殺された4歳のオスを最後に確認されておらず、熊本(98年)、宮崎(2000年)、大分(01年)の順に、各県がレッドデータブックに「絶滅」と記載していた。

 ところが、ツキノワグマを追って福岡県から宮崎県高千穂町に移り住んだ写真家の栗原智昭さん(45)が、かつて生息が確認された大分・宮崎県境の祖母・傾山系の周辺で聞き取り調査を続けたところ、00年10月〜09年4月の間、同町や延岡市日之影町などで計6回にわたり、住民や猟師からクマとみられる8頭の目撃情報を確認した。写真は残っていないが、大きさや毛の色、動きなどの特徴からクマの可能性が高いという。今月15日にも、高千穂町豊後大野市の境付近でクマらしき動物を見たという情報が登山者から寄せられたといい、「飼育中に逃げた別種の可能性もあるが、安易にツキノワグマが絶滅したとは言えない」と栗原さんは話す。


ツキノワグマに関しては、いろんな問題で意見が分かれています。
明らかに他の野生動物より意見の対立が多いと思うのですが、
一つには人間を襲うという差し迫った問題があって注目度が高いことと、
一つには生態研究が進んでいないということが原因としてあると思います。