アーカンソーでの鳥の大量死の謎は謎ではなかった

日本でも報道されていたアメリカでの鳥の大量死に関するニュースです。


ナショナルジオグラフィックスニュースより
「鳥の大量死はなぜ起きたのか?」
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110107002&expand#title

 2010年の大みそかアメリカのアーカンソー州では大量の鳥が雨のように空から落下し、辺り一面を黒く染め上げた。そして今週に入り、ルイジアナ州スウェーデンなどからも、同じような謎の大量死が続々と報告されている。

 しかし鳥類の専門家たちは、「鳥の空中死は日常茶飯で、黙示録的な伝染病や極秘の実験が原因ではない」と説明している。巷を騒がせているうわさは、どうやらメディアの大げさな報道が生み出したようだ。

 アメリカのワシントンD.C.に拠点を置く環境保護団体「全米オーデュボン協会」で鳥類保護部門を担当する鳥類学者グレッグ・ブッチャー氏は、「北アメリカには、常に少なくとも100億羽の鳥がいる。200億に達する年もあり、毎年だいだいその半分が自然死する」と話す。

(中略)

 アーカンソー州漁業狩猟局の鳥類専門家カレン・ロウ氏は、「空から落ちた鳥は、車や木、ビルなど静止物体にぶつかった」と話す。「落下し始める直前、止まり木のある地域の周辺で、本格的な花火が数秒間隔で10〜12発打ち上げられていたとの報告がある。鳥たちは大音響に驚いて急に飛び立ったと考えられる」とロウ氏は語る。

「同時刻には新年を祝う花火があちこちで打ち上げられており、鳥たちは通常よりも低く、樹高すれすれで飛ばざるを得なかった可能性がある。このような野鳥は夜間視力が非常に弱く、いつもの夜はおとなしくしている」。

 アーカンソー州で死骸となって発見された鳥たちは、秋から冬にかけて大規模な集団を形成する種である。前出のブッチャー氏は、「1つの群れが2300万羽という記録もある」と話す。「死んだ鳥が5000羽いたとしても、“大量死”と呼ぶにはかなり少ない数字だ」。


どこかの報道で「まるでヒッチコックの『鳥』のようだ」と形容してた気がするのですが、
ヒッチコックの「鳥」って鳥が大量死する映画じゃなくて、大量の鳥に襲われる映画でしたよね?

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ヒッチコックは「サスペンスの神様」と言われていますが、
「鳥」だけはサスペンス(宙づり状態)はなく、ひたすら恐怖が襲ってくる映画です。
その後のパニック映画(「ジョーズ」など)のはしりになっているだけでなく、
終末映画としてもピカ一の映画だと思います。


話がズレてしまいました…。