菅首相、ブログで都条例に言及 「アニメフェアが東京で開催できない事態にならないよう努力を」


とうとう、首相までマンガ・アニメ規制問題に首を突っ込んできました。


ITmedia Newsより
菅首相、ブログで都条例に言及 『アニメフェアが東京で開催できない事態にならないよう努力を』」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1012/14/news024.html

 「アニメフェアが東京で開催できない事態にならないよう、関係者で努力して欲しい」――菅直人首相は12月13日夜に更新したブログ記事で、東京都の青少年育成条例問題に言及した。

 ブログ記事では、山形県のコメ農家の視察の記録に続いて、「ジャパン・ブランドに関わる話」として、都議会が15日の本会議で採決・成立予定の青少年育成条例改正案に言及。

 「今、青少年健全育成に関連して『東京国際アニメフェア』の開催を心配する声が上がっている。青少年育成は重要な課題。同時に、日本のアニメを世界に発信することも重要。『国際アニメフェア』が東京で開催できない事態にならないよう、関係者で努力して欲しい」とつづっている。

東京都の条例改正をめぐって、見るに見かねて発言したのでしょう。
当然といえば当然の話です。
ここ数年、日本のアニメ・マンガ産業は海外での需要が広がっていて、
COOL JAPAN」と呼ばれてブランド化しつつあるだけなく、
経済界からも日本経済の浮揚の担い手として期待されています。


なのに、「世界最大級」と謳った東京国際アニメフェアが、東京都の拙速かつ強引な条例改正によって
開催が危ぶまれています。
この国の総理大臣として、危機感を持つのは当然のことでしょう。


マンガ・アニメ規制が盛り込まれた東京都の青少年条例改正は明日の本会議で採択される予定です。
このまま拙速な条例改正を行うことは誰の得になるのでしょう?
子供のため?
いや、次の選挙に出馬しない石原都知事と、東京都の青少年対策担当者のためだけでしょう。
東京都の職員だって、産業振興担当の方は頭を抱えているはずです。


まだ、条例改正は可決されていません。
菅首相の一声をきっかけにして、東京都と出版社が歩み寄れる機会をつかむべきじゃないでしょうか?
そういった調整こそが"政治"ではないですか。