ついに出版社が立ち上がる―講談社、集英社、小学館など出版社十社が東京国際アニメフェアをボイコット


東京都のマンガ・アニメ規制に対抗して、ついに出版社が立ち上がりました。


毎日新聞より
「東京アニメフェア:コミック10社会が参加拒否の緊急声明」


http://mainichi.jp/select/today/news/20101211k0000m040076000c.html

講談社集英社小学館など主要な漫画雑誌や単行本を発行する出版社でつくるコミック10社会が10日、11年3月下旬開催予定の東京国際アニメフェア2011への協力、参加を拒否する緊急声明を出した。同フェアの実行委員長も務める石原慎太郎東京都知事が進める、都青少年健全育成条例改正案に抗議の意思を示すため。既に同会に加盟する角川書店が、同じ理由で出展中止を表明している。

 過激な性描写の漫画やアニメの販売を規制するという趣旨の改正案に対し、声明は「漫画家やアニメ制作者との話し合いがただの一度も行われないまま」作られつつあり「規制の対象が依然あいまいで、むしろ拡大さえしている」と表現の自由を奪う危険性を指摘。知事と都が、漫画やアニメについて「事実誤認に満ちた不誠実な発言を繰り返し続けている」と批判した。

 都観光部によると、アニメフェアは、産業振興や人材育成などを目的として02年にスタート。今年3月には制作会社、テレビ局、出版社など244社が出展し、約13万人が訪れた。10周年の11年は、過去最高の約14万人を見込んでいるだけに、多くのアニメ原作者らを抱える大手出版社の不参加は、イベント自体の成否を左右しかねない。都の担当者は「不参加の影響は、ないとは言えない」と話した。


当然のこととは言え、出版各社が足並みを揃えてボイコットを表明したのは画期的です。
都の担当者は、影響について控えめに語っていますが、
実際のところ、これらの出版社の原作のアニメが出展しないのなら、
産業振興としてアニメフェアを行なう意味はなくなったといっていいのではないでしょうか。


今回、出版社を立ち上がらせたのは特にこの点ではないでしょうか。

知事と都が、漫画やアニメについて「事実誤認に満ちた不誠実な発言を繰り返し続けている」と批判した。

不誠実な発言で論点を歪めて有権者の目をくらませて、
その隙に表現者としての命を奪うような条例改正をされてはたまったもんじゃないですから。