角川書店社長が英断 東京都の姿勢に反発して来年の東京アニメフェス不参加を表明

東京都のアニメ・マンガ規制に対して、ついに角川書店が大きな決断を下しました。
東京国際アニメフェアへの不参加を決めた、と角川書店の井上社長がツイッターで表明しました。


毎日ニュースより
角川書店:アニメフェア出展取りやめ 都の姿勢に反発」
http://mainichi.jp/select/biz/news/20101209k0000m040081000c.html


まだ社長個人の表明ということのようですが、この英断に拍手を送ります。


石原東京都知事のアニメ・マンガ規制に対する態度は、出版業界の自主規制を無視して、
個人的な思いでごり押しし、表現を規制しているという意識すら持っていないという無理解ぶりを
堂々と公言するという有様です。


その石原都知事は、東京国際アニメフェアの実行委員長でもあります。
アニメを推進するイベントの責任者が、アニメという表現に理解がないのではお話しになりません。
ビジネス的に後退するリスクも覚悟の上で、
角川書店が表現側の立場に立ってアニメフェアへの出展を取りやめたことは、大した勇気だと思います。


ちなみに、石原都知事が今回の規制に関して個人的な思いでごり押ししている発言はこちらです。

「<石原都知事>「テレビなんかにも同性愛者が平気で出る」 都青少年健全育成条例改正に意欲」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101204-00000006-maiall-soci

石原慎太郎知事は「子供だけじゃなくて、テレビなんかにも同性愛者が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている。使命感を持ってやります」と応じた。


石原都知事:同性愛者『やっぱり足りない感じ』」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101208k0000m040122000c.html

東京都の石原慎太郎知事は7日、同性愛者について「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」と発言した。石原知事は3日にPTA団体から性的な漫画の規制強化を陳情された際、「テレビなんかでも同性愛者の連中が出てきて平気でやるでしょ。日本は野放図になり過ぎている」と述べており、その真意を確認する記者の質問に答えた。