「ワイルドライフ 昆虫王国ラオス チョウの華麗な舞に迫る」NHK

http://www.nhk.or.jp/wildlife/program/p041.html


10日くらい前にNHKで放送された番組ですが、録画したのを見たので感想を。
あの海野和男が素人でも撮れる蝶写真の撮り方を教えてくれる、というので
この番組に飛びつきました。


海野和男といったら、子供の時から名前を知っているくらい有名な写真家です。
蝶の図鑑や写真集を開くと、たいていは「海野和男」とクレジットされていた気がするくらい。
二万円ほどする蝶の写真集をどうしても見たくて図書館にリクエストを出したら、
本当に購入してくれて、さっそく借りて家で眺めました。


番組内ではコンパクトカメラを使ったごく簡単な方法から、
一眼レフでマクロレンズ魚眼レンズを使った撮影、
ストロボを焚いた撮影など、いい例悪い例を比較しながら
実にわかりやすく違いを教えてくれます。
生徒役として写真も昆虫もシロートの中山エミリが教えを受けていましたが、
番組内でメキメキ上達していましたね。


でも、真似できないな、と思ったのは蝶への近づき方です。
海野和男が蝶に近づくと、なぜか蝶が逃げないんです。
あれ、なんでだろうなあ。
私がいまケータイで蝶を写そうと思ってもなかなかうまくいきません。
蝶に近づく時は音は気にしなくてもいいけど激しい動きをしてはいけない、
という説があって、それを守ってそーっと近づいているんですが、
それでもダメですね。
きっと海野和男は何十年という経験で自然と蝶に気づかれない方法を会得したんでは、と想像します。


番組内でいくつか出てきましたが、彼が撮る飛んでいる最中の蝶の写真はホントきれいですね。
「なんだ、デジカメでパシャパシャ撮れば一枚くらいいいのが撮れるだろ」と
思うかもしれませんが、そう簡単ではないと思います。
それに海野和男フィルムカメラの頃から、ああいう飛んでいる蝶の写真が得意でしたから、すごいもんです。


海野和男の公式サイトには、毎日昆虫写真が更新される「小諸日記」がありますので、
ぜひごらんください。


海野和男のデジタル昆虫日記
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/