コミック10社会が抗議声明を改めて発表、一方政府はクールジャパンに…


コミック10社会が東京都の条例改正に関して、改めて抗議声明を出しました。
その一部を引用します。
http://www.shueisha.co.jp/info/statement03.html

 我々はもとより、青少年の健全な育成が達成されることを強く願っております。そのために、出版界は長年にわたり自主規制として、成年向け雑誌マークを表紙に表示したり、青少年が立ち読みできないよう2ヶ所小口シール止めをし、書店・コンビニエンスストアでの区分陳列販売の徹底に努めてきました。その結果、もはや石原慎太郎都知事が言うような「有害図書がはんらんしている」という状況ではありません。現行の条例の下でもこのような成果が上がっているのに、なぜ不明瞭な改定案を必要とするのか、全く理解に苦しむところです。もちろん、我々は今後とも自主規制の徹底に、一層の努力をしていく所存です。

ここ、重要なところです。


今回の条例改正の争点は、「青少年の育成」VS「表現の自由」ではないのです。
「道徳観に基づく表現規制」VS「出版業界の自主規制」なのです。
「わいせつ規制」VS「自主規制」でもありません。
なぜなら、12月14日の記事で書いたように、
わいせつ規制はいままでの条例でもすでに行なっているからです。


コミック10社会に属する出版社が改めて抗議声明を出して条例反対の立場を明確にする一方、
こんなニュースが入ってきました。


毎日新聞より
クール・ジャパン:輸出12兆〜17兆円 2020年目標」
http://mainichi.jp/select/today/news/20101222k0000m020132000c.html

政府は21日、日本が得意とするアニメやマンガ、ファッション、食など「クール・ジャパン」と呼ばれる文化産業の輸出規模について、2020年に現在の2.5〜4倍に当たる12兆〜17兆円を目指す方針を固めた。菅政権が将来の主力産業に据える「クール・ジャパン」で目標を設定するのは初めて。

アニメやマンガの産業としての発展を期待するなら、東京都の規制は早急になんとかしてほしいですね。