初ライトノベル執筆で参考にした本
ライトノベルが続々と映画化されていますが、
とうとう「ライトノベルの楽しい書き方」も実写映画化されますね。
http://ranobe.jp/
この作品が映画化されたのは、ライトノベル作家志望の人が増えていることも
後押ししたのでは、と想像します。
世の中にはライトノベルの書き方を教える講座があるようですが、
自分はそういった講座には行ったことがなく、
ひたすら本を先生にしていました。
ほとんどが小説作品でしたが、小説の書き方についての本も一冊ありました。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 文庫
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手取り足取り小説の技法を教えるのではなく、
著者の小説に対する考え方を明らかにしながら、小説という表現とどう向き合うべきかを
教えてくれます。
かといって抽象的な話ばかりではなく、小説作品もたくさん引用しながら
「この小説のこういうところがいい」と解説してくれるので、実際の執筆にも役立ちます。
でも、実は一番参考になったのが、著者がどうやって最初の作品を書いていったのか、
という部分でした。
著者は最初サラリーマンをやっていたんですが、
だんだん面倒な仕事を避けていって会社の中でヒマな立場に追いやられたところで
就業時間中に自由になる時間を作って執筆に費やしていったんだそうです。
これを読んで、えっそんなのアリなのか、と驚きました。
そんな細切れな書き方でも、その時間さえ集中すれば何とかなるものみたいです。
小説の書き方って人それぞれなんだな、と知りました。
一つ注意がありまして、この本の中で扱う小説はいわゆる純文学、文芸作品を想定していて、
ライトノベルのようなストーリーテリングやキャラクター描写を中心にした小説は想定されていません。
だから、ストーリーに関する扱いはこの本はあまり参考になりません。
でも、文芸作品だろうがライトノベルだろうが小説は小説だと私は思っています。
風景の描写などは普通の小説技法本ではあまり扱われてない話だと思いますので、
とっても参考になりますよ。