里山の生物多様性

最近もてはやされている「里山」の生物多様性について、面白い記事がありました。

里山生物多様性は本当か」
http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2010/06/post-1fef.html

この著者が「原生林と里山、どちらが生物多様性が高いか」と研究者に質問したところ、
「それは圧倒的に原生林です」と答えが返って来たという。
理由は、「原生林よりたくさんの動植物が生息しているように見えるけど、
何も里山が新種を生み出したわけではなく、元からいた種ですから」
とのこと。


なるほど。たしかにそうですね。
生物多様性を種の多様性から捉えると正しい意見だと思います。


でも、生物多様性の観点から、里山的な環境はなるべくなくして、
原生林に戻せばよいのかというと、必ずしもそうではないですよね。


リンク先の記事ではコメント欄で議論が活発に交わされていて、
生物多様性っていう言葉の定義が難しい」「里山の定義もなに?」
などの意見も飛び交っています。
なかなか難しい問題ですが、こうやっていろいろ考えられること自体が
進歩している証拠なのかな、と思います。