週刊プレイボーイのマンガ・アニメ規制特集記事、読みました。


昨日の記事でふれた週刊プレイボーイのマンガ・アニメ規制に関する特集記事を読みました。


規制推進派の意見と反対派の意見の両方を併記して、
論点が分かりやすく整理してありますので、
「今回の規制案は、前回の『非実在青少年』とどう違うの?」と疑問に思っている方は
ぜひ手に取ってみてください。


私が読んだ印象では、規制推進派の東京都の担当者の言い分は詭弁としか言いようがありません。
表現規制ではなく、販売規制だ」と強弁していますが、
表現をもとにして販売規制を行うと、当然販売に圧力がかかる、つまり売れなくなるわけですから、
表現者は萎縮をして表現を抑えざるを得ません。
表現自体を規制するのは法的根拠がないからしないだけであって、販売規制は実質的な表現規制です。


石原慎太郎都知事の発言に至っては、出版業界の自主規制、ゾーニングを全く無視していて、
事実を誤解しているというよりも、捻じ曲げているとしか思えませんでした。


規制の内容についても、年齢制限を設けずに「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為」を描いたマンガを規制するとなると、
かなり広い範囲になってしまいます。
たとえば、江戸の花魁を描いた「さくらん」のようなマンガは、今後描きにくくなってしまいますよね。
それこそが「表現の萎縮」です。


石原都知事の思い通りにこの改正案が通れば、「ゴルゴ13」はコンビニや一般書店から姿を消してしまいます。
ゴルゴ13」は売春の描写が頻繁にあって「刑罰法規に触れる性交若しくは性交類似行為」に該当しますし、
石原都知事は今回の記事のインタビューで、書店やコンビニのゾーニングではダメだと断言していますから。